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Created by: Cathleen Chuang, '07
Created in: July 19, 2005
Maintained by: Yoshimi Maeno
Last updated: August 11, 2005
Expires: July 2006


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二つの文化の子供たち
水野恵美(2001年)

 

今日はバイレイシャルの人たちの経験について話したいと思います。バイレイシャルとは二つのエスニシティの人の事です。私の母は、アメリカ人で、父は日本人です。私は日本で生まれて小学校二年生の時にアメリカに家族と引っ越して来たので、両方の文化を経験してきて、両方の文化のバイレイシャルの人に対しての考えや偏見を思い知らされてきました。

私みたいなバイレイシャルの人はアメリカと日本の社会で色々な名前で呼ばれています。日本では普通はハーフと言う言葉を使われますが、最近はハーフよりダブルと言う言葉が使いはじめられています。ハーフと言われるとバイレイシャルの人達は実は本当の日本人ではなくて、ただ日本人の半分だけだと言う否定的な意味があると思います。ハーフと言う言葉づかいで意識せずに差別していると思います。ダブルと言う言葉は私自身はまだ使い慣れていないけれど、ハーフよりはもっと好い言葉です。アメリカではハーフと言う言葉は使われませんが、バイレイシャルとかミックスと呼ばれています。数年ぐらい前に始めてハパと言うハワイ語の言葉を聞いて気に入りました。ハパはハーフと同じ意味で昔は差別的な意味があったそうですけれど、今はハワイとアメリカの西海岸で多くのバイレイシャルの人たちが自分自身で使い始めてきて、prideの意味が含まれてきたそうです。今年の夏に始めてハパの女性たちが書いた小説や詩とエッセイを集めた選集を読みました。私と私の家族と同じような経験をしてきた人たちの話しを読めてとても嬉しい気持ちでした。

まだ子供の頃に日本から離れたので、十年間で日本の社会がどう変わってきたのかよく分かりませんが、最近、新聞の記事やニュースを見て少しずつバイレイシャルの人たちの立場が変わってきていると思います。

1998年に沖縄県の宜野湾市で始めてバイレイシャルの子供達のために特別な学校が作られました。この「アメラジアンスクール」を始めた五人の母たちは自分の子供とほかのアメラジアンの子供たちが安全な環境で学べて自分のアイデンティティに自身を持って育っていける事を願いながら学校を始めました。私はこのアメラジアンスクールのホームページをインターネットで見つけた時はすごく感動しました。ホームページは学校の生徒たちの写真がのせてあり、子供たちの笑顔を見てこの学校は子供達とその子供達の親にとってはどんなに大切なところだろうかと思いました。

未来の事を考えてみるともっとバイレイシャルやマルチレイシャルの人たちの数が増えていって、その人たちを見る社会の目も変わっていくと思います。それでも社会が変わっていくには社会の中の一人一人が責任をもって声を出す事が一番大切です。

 

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