春のまだちょっと寒い頃だった。私と子どもの時からのみっちゃんという友達は、二人で、高山という所へ行った。大阪(おおさか)から国鉄の特急に乗った。東口の改札口で切符とお弁当とお茶を買ってから、電車をならんで待った。改札口の所は、朝早くて、まだ通勤や通学の人で一杯だった。午前九時十五分発の特急だった。指定席は、高いので、自由席にした。席があるかどうか、ちょっとしんぱいだったが、大丈夫だった。時刻表を持って旅行するのは、とてもたのしい。
高山についた時、午後の二時ごろだった。予約してあった民宿にすぐ行って、荷物をおいた。民宿の人は、とてもいい人で、晩御飯と朝御飯の時間を教えてくれた。それから、この辺のおもしろい所も教えてくれた。シーズンオフなので、泊まっている客が少ないのだろう。荷物をおいてから、夕飯まで、まだ時間があったので、二人で近所の神社へ行ってみた。神社の前には、五へい餅という食べ物が売っていたので、食べてみた。寒かったので、あつい五へい餅はとてもおいしかった。
次の日は、高山の町を見て回った。朝は、朝市といって、農家のおばさんが野菜やお菓子を売りに来る。みんなとても元気で、気持ちがいい。
次の日起きた時、外は雪で真っ白だった。四月の上旬だったが、この辺はやはり寒いのだ。朝御飯を食べてから、少し民宿の人とお話をして、民宿を出た。白川郷へバスでいった。白川郷という所は、古い大きい家がたくさんある。古い家の一つが民宿だったので、そこにとまった。つぎの日、一日白川郷を見て回って、高山に戻った。高山へ行くバスを待っている時、車がとまって、高山まで安いお金で、乗せてあげると男の人が車の中から言った。ちょっとびっくりしたが、いい人だろうと思ったので、二人でその車に乗った。高山までいろいろな話しをした。その男の人は私たちが何をしているか聞いたので、私は、英語の先生になる勉強をしていると言った。男の人は、すぐこの村に来ないかどうか私に聞いた。この村には人が少なくて、先生も少ない。「先生は村のみんなからとても大事にしてもらうんですよ。先生、先生って。それから、熊の赤ちゃんもペットにあげますよ」と男の人は言った。「私は、熊の赤ちゃん!?」とびっくりして言った。
車が高山の駅の前についたとき、その男の人は「大学を出てから、高山に来て下さい。」と言った。私は、とてもふくざつな気持ちで、その男の人にさようならと言った。今の村は、人がいなくなって、若い人はみんな町に出て行ってしまうのだ。「とてもきれいな山と自然があるけど、やっぱりさびしいのは、ちょっと。。。」と思った。
お昼に高山のおいしいおそばを食べてから、駅前にあるおみやげ屋を見た。おみやげ屋さんは、高山のおみやげがたくさんきれいにならんでいた。電車の時間までまだ一時間ぐらいあったので、荷物をコインロッカーに預けて、喫茶店に入った。 帰りの電車の中では、二人ともつかれてねてしまった。この旅行はとても勉強になった。今の日本のいなかの問題を直接村の人から聞いたのだ。私は旅行をして、行った所の人と話すのが好きだ。ただのツアーはつまらない。